Team Akiko × IZOOMI presents
あの日のこと、これからのことを考えよう
—「ヒロシマ」の3つの被爆体験記からー
開催期間
2024年3月8日(金)—3月24日(日) 火・水定休
午前11時—午後7時 最終日午後5時まで
—催事による一時的クローズあり。カフェのサイトで営業日をご確認ください。
場所
042-487-8056
展示スペースはお庭のある居心地のよいカフェです。カフェで飲食を楽しみながら、展示やトークをご覧いただけます。
広島に原爆が投下されてから79年。
しかし、今も世界には戦禍に苦しむ人々があり、かけがえのない命が奪われ続けています。
この春、広島出身のグループTeam Akikoと、アーティストIZOOMIは3つの被爆体験記をもとに、柴崎のカフェギャラリーの場をお借りして企画展を開催いたします。この場を通して、忘れないこと、伝え続けること。そして「なぜ?」と考え続けること。そのようなきっかけが生まれることを願っています。
展示
絵本 ひろしまの小さなおうちのものがたり+赤い日傘 原画展
Team Akiko活動の軌跡など
販売
ヒロシマの3つの被爆体験記 書籍、絵本などの販売
イベント
■ ギャラリートーク 「忘れないこと、伝え続けること」
3月9日(土) 午後15時—16時30分
水越 緑(Team Akiko)×IZOOMI(コラムニスト、アーティスト)
司会 長谷川美歩(調布FM「東京オアシス」パーソナリティ)
■ 朗読会
3月16日(土) 午後15時—16時30分
「ヒロシマ」に収められた高梨曠子さんと水江顕子さんの被爆体験記、「赤い日傘」と「道子ちゃん」からの朗読
川村美希子(地声ボイトレ講師)
開催にあたって
広島に原爆が投下されてから79年。
しかし、今も世界には戦禍に苦しむ人々があり、かけがえのない命が奪われ続けています。
1945年8月6日の体験と平和を願う心を世界に伝えるため、被爆手記の英訳・出版、日英朗読動画の作成などの活動を続けてきた水越緑。原爆を生き延びた家の庭に銅版を埋めるアートプロジェクトHIROSHIMAに取り組むIZOOMI。この2人が出会い、今回の展示が実現しました。
ギャラリーでは、Team Akikoが続けている活動と出版物をご紹介するほか、私たちが出会うきっかけとなった絵本「ひろしまの小さなおうちのものがたり」の原画と、現在進行中のコラボレーション、「赤い日傘」絵本版の原画の一部を展示しています。
また、ギャラリートークや「赤い日傘」と「道子ちゃん」の朗読会も開催いたします。
体験を語り継ぐことができる被爆者の方々は、あと少しで姿を消していきます。
一人ひとりができることはささやかなことかもしれません。でも、この場を通して忘れないこと、伝え続けること。そして「なぜ?」と考え続けること。そのようなきっかけが生まれることを願っています。
Team Akikoについて
Team Akikoは、その名前をヒロシマの被爆者水江顕子さんからいただき、
◆核兵器のもたらした悲惨さを世界に〈伝え続けていく〉
◆〈伝え続けていく〉ことを次なる世代に委ね、止まることのない流れにする
という二つの活動目標の下に集まった広島出身の女性のグループです。代表の水越緑は、2018年に水江顕子(あきこ)さんと姉の高梨曠子(ひろこ)さんの被爆体験記を綴った「ヒロシマ」と出会いました。ご姉妹が戦後長い年月を経てやっと語ることができた1945年8月6日の体験と平和を願う心を世界に伝えるため、想いを同じくするメンバーと手記の英訳・出版、日英朗読動画の作成などの活動を進めています。
水江顕子さんは2022年4月に惜しくも逝去されましたが、このご縁に感謝をしつつ、今後も顕子さん・曠子さんの想いを「伝え続けていく」ため、これからの時代を担う方たちとも連携しながら活動を続けていきます。
Team Akiko 代表 水越 緑
IZOOMIについて
銅は酸やアルカリで腐食しますが、これらは自然界の土や水、雨などにも含まれています。大気の中には、はるか昔に旅立った人たちが吐いた息の分子が今も漂っていると言います。土や雨の中には命の堆積があり、そこには人々の記憶や土地の歴史も刻まれているように思うのです。私はこうした土や風雨で銅版を腐食させてプリントする手法に取り組み、国内外でレジデンスや発表を行っています。
ご縁を頂き、原爆を生き延びた家の庭に銅版を埋めたのは2022年のことでした。掘り出した版には、土の記憶が刻まれていました。この版で制作した作品と絵本は2023年にパリで展示され、さまざまな意見交換が行われました。
ヒロシマは過ぎ去った過去ではなく、私たちを取り囲む大気や土の中に今もなお残り続けているものです。銅という素材を通して、今と過去、そして明日をつなぐ試みを、これからも続けていきたいと思っています。
IZOOMI by ももせいづみ
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